インプラント・親知らずの抜歯
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インプラントとは
インプラントとは、人工歯根部として人体との親和性に優れた金属(チタン)を、歯の抜けてしまった部分に埋め込み、セラミックなどで作られた歯冠を取りつける治療法です。審美性に優れており、仕上がりが自然です。食べ物を噛んだ際も感触がしっかりと顎に伝わり、歯ぐきが痩せてしまう心配がありません。また、チタンは人体と結合しても金属アレルギー反応を起こさないため、安心して埋め込めます。
インプラントは埋入後も定期的なメンテナンスを行えば半永久的に使用できるため、「第二の永久歯」とも呼ばれています。
当院で使用しているインプラント
3Iインプラント
3IインプラントはアメリカのImplant Innovations社が製造し、アメリカでのシェアNo.1(2004年度販売実績)のインプラントです。 最大の特徴は、特許を取得した「オッセオタイト」という表面性状にあります。この特殊な表面性状がインプラントと骨の結合を強力に促進します。他にもサイズやパーツの種類が多く症例によって使い分けることが容易であったり、最終的なクラウンやブリッジなどの補綴的な適合精度が非常に良いなどといった利点があります。
インプラントのメリット・デメリット
インプラントのメリット
- 安定した噛み合わせを比較的長く保てる
- 審美性が高いので、自分の歯に近い見た目に仕上げられる
- 咀嚼能力(噛み合わせの力)が高いので、硬い物を食べたり、力強く歯をくいしばったりできる
- 自然の歯に近い機能が期待できるので、装着後の違和感や外れてしまう心配がない
- 歯を失った箇所は顎の骨が自然に減ることがあるが、インプラントは直接顎の骨に埋め込むので咀嚼の刺激が顎の骨に伝わり衰退を防止できる
- 定期的にメンテナンスを行うことで、長持ちさせられる
インプラントのデメリット
- 個人差によるが、ブリッジに比べると治療時間が長期間かかる
- 手術になるので、状態により適応とならないケースもある
- 家庭での適切なブラッシングや医院での定期メンテナンスが必要になる(少なくとも半年に一回のメンテナンスが必要)
- 比較的費用がかかる
インプラント治療の流れ
STEP01
診察と治療計画
インプラント治療に必要な診断を行い、インプラント治療が可能かどうかを診断します。診断の後、治療計画を立てます。
STEP02
フィクスチャー埋入の手術
人工歯根のフィクスチャーを顎の骨に埋入する手術を行います。
局所麻酔を用いて行いますので、安心して手術を受けられます。
STEP03
治癒期間
その後、骨とインプラントがしっかり結合するまでの治癒期間(3ヶ月~6ヶ月)を設けます。
治癒期間は骨の質などにより個人差があります。この間、必要に応じて仮の歯を入れる場合があります。
STEP04
アバットメントの連結
人工の歯の支台となるインプラントの部分(アバットメント)をフィクスチャーに連結します。この時、簡単な手術を行う場合があります。
STEP05
人工歯の装着
インプラントを含めたお口の中全体の印象採取(歯の型をとること)を行います。その型に従い人工の歯を作製します。その後、アバットメントの上に人工歯を装着して完成です。
STEP06
メンテナンス
インプラント治療終了後、インプラントを長持ちさせるためには、適切なホームケアと定期的な検診が不可欠です。また半年後に一度、インプラントの状態を見るため、定期検診を受けることをおすすめしています。
インプラントのよくある質問
Q1.インプラントの治療期間はどれくらいですか?
Q2.インプラントはどのくらい保ちますか?
Q3.治療が受けられる年齢は何歳くらいですか?
Q4.人体への影響は?
Q5.インプラント治療は痛いですか?
Q6.費用はどれくらいかかりますか?
親知らずの抜歯
親知らずを抜くと必ず腫れると思っていませんか?
上顎と下顎では抜歯の方法・リスクなど色々異なります。
適切な診断、画像検査を行えば抜歯後の痛み、腫れを最小限に留められます。
親知らずが引き起こす影響
20代前後に生えてくる最も後ろの奥歯のことで、永久歯のなかで一番最後に生えてきます。正式名称は第三大臼歯といいます。
永久歯は通常15歳前後で生え終わるのですが、親知らずは20代前後のため、親に知られず生えてくることが名前の由来と言われています。
通常は上顎の左右に2本、下顎の左右に2本の合計4本ありますが、もともと親知らずがない人、4本未満の人など個人差があります。
親知らずが痛む原因
親知らずは生えてくる方向が、真っ直ぐ・横向きなど様々です。真っ直ぐに他の歯と同じように生えていれば、清掃も簡便で炎症や腫れが起こることは少ないのです。
正常な生え方
手前の歯にぶつかる
歯ぐきに埋もれる
正常な生え方とは異なる場合、虫歯や歯周病になりやすい状態に
しかし、親知らずが横向きに生えてしまう場合などは、清掃性が悪くなりやすいため虫歯や歯周病に罹患し、腫れ・痛み・骨の吸収をともないます。
親知らずを抜くことによるメリット・デメリット
メリット
- 虫歯や歯周病のリスクの低減
- 第二大臼歯の保全
- 歯列不正の予防
デメリット
- 他の歯が抜歯に至った場合、親知らずを移植歯として使用できなくなる。
- 入れ歯・ブリッジの土台として使用できなくなる。
親知らずを抜くリスク
下顎骨の中には口周りの感覚神経が走っており親知らずが神経に近い程、神経を圧迫または損傷してしまうリスクがあります。損傷してしまった場合は、唇付近にマヒが出てきます。回復には数ヶ月~数年と長期の経過をたどります。
上顎には上顎洞という空洞があり、抜歯時の穴から穿孔する可能性があります。穴が塞がるまで鼻から水が漏れる可能性があります。
上顎親知らずの抜歯
真っ直ぐに生えている場合
歯にヘーベルと呼ばれるドライバーのような器具をひっかけテコの原理で抜きます。処置は短時間で術後の痛み、腫れはあまりありません。
横向きや埋まっている場合
歯ぐきを少し切り開き、歯と骨の削除を行い抜きます。
下顎親知らずの抜歯
真っ直ぐに生えている場合
上顎と同様の処置のため短時間で術後の痛み、腫れは少ないです。
横向きや埋まっている場合
歯ぐきを少し切り開き骨や歯の削除を行い抜いていきます。上顎と違い腫れや痛みを併発する可能性が高いのが特徴です。
抜歯後の経過
下顎骨の中には口周りの感覚神経が走っており親知らずが神経に近いほど、神経を圧迫または損傷してしまうリスクがあります。損傷してしまった場合は、唇付近にマヒが出てきます。回復には数ヶ月~数年と長期の経過をたどります。
術後の痛み
麻酔が切れた当日がピークです。翌日からは基本的に痛みなどは引いていきます。2~3日経っても痛みが引かない場合はご連絡ください。当院で消毒、傷の程度を診察いたします。
腫れ
2、3日後に腫れが出てきます。その後1週間ほどかけて徐々に引いていきます。まれに内出血のあざが頬にでる場合がございますが、1週間~10日ほどで消えていきます。
ドライソケットによる痛み?
抜歯後は抜いた穴の所に血が溜まって歯ぐきが覆うことで徐々に治っていきます。
ところがその血液の塊が何らかの理由で剥がれてしまうと骨の部分が露出して強い痛みがしばらく続きます。
2、3日経っても痛みが軽減しない時や、強くなる時は連絡してください。
治療の流れ
STEP01
検査
口腔内診査、歯周ポケット検査、エックス線検査、最新かつ被曝量が少ないCT検査などの画像検査を行います。検査の内容を詳細にご説明いたします。検査の内容に関してご質問などございましたら随時お答えいたします。
STEP02
抜歯
下歯槽神経(下顎骨の中に走行している神経)や上顎洞(頬のあたりに位置する空洞)と歯の位置関係を分析し治療プランができ上がりましたら歯を抜いていきます。
最新の抜歯器具
歯を抜くには術者のスキル・知識などはもちろん重要ですが、当院では最新の抜歯器具を設けており、より安全に確実な抜歯を行えます。
また、歯の様々な生え方に対して抜歯器具を使い分けて臨機応変に対応できます。
STEP03
消毒、抜糸
7~10日後に来院していただき抜歯した部分の確認を行います。
歯ぐきを糸で縫った場合は糸取りを行います。
治療期間
抜歯治療は1度の来院で終了します。
しかし、抜歯した穴が完全に塞がるには数ヶ月かかります。
ご不明な点はお気軽にご質問ください。